2007年10月18日(木)、「2007年アール・レーマン学会報告会」がつくば国際会議場で開催されました。 現場、研究機関、企業からなど50名の方々が参加され、活発な意見交換が行なわれました。
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日時:2007年10月3日
内容:2007年アール・レーマン学会報告
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2007年9月15日〜18日、アメリカミネソタ州セントポールで開催された今年のアール・レーマン学会は、
10個のプレワークショップ、85人の公演者、今までで一番大きいポスターセッション、800人を超える参加者ということで、非常に活気溢れる学会でした。
疾病関係の話しでは、サーコウイルス2型(以下PCV2)に関するものが半数以上を占め、アメリカ国内でのこの病気に対する関心の高さが伺えました。
ここでは主な発表内容を、簡潔にまとめてお伝えしたいと思います。
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<PCV2>
1.PCV2に感染しても離乳後発育不全症候群(以下PMWS)を発症する豚、しない豚がいるが、そのメカニズムはまだよく分っていない。 しかしPCV2に感染しPMWSを発症した豚と健康な豚の血中ウイルス量を調べると、PMWS豚が高い値を示した(J. Segales)。
2.子豚へPCV2ワクチンを接種した群と未接種群では、接種群の死亡率が下がった。 しかしそれ以上に現場での見解では、ワクチン接種群はその後の発育速度が上がり、出荷体重が増える事がわかった(S. Dritz)。
3.PCV2に感染したオスは精液中にウイルスを排泄するが、繁殖成績との関わりに関してはまだ不明な点が多く、更なる研究が必要。 しかし、PCV2に感染する前にワクチン接種すると、精液中に排泄されるウイルス量を減らす事ができる(T. Opriessnig、D. Reicks)。
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<PRRS>
1.PRRSの感染リスク要因は@物や人が主要因、A空気感染もある、B昆虫(ハエ)はリスク的には低いが要因の1つである(A. Pitkin)。
2.PRRSに実権感染させた豚舎から120m離れた陰性実験農場の空気(入気)からPRRSウイルスが検出され、空気感染が認められた。 同じ条件で95%DOPフィルターを用いた陰性実験豚舎では、1年間PRRS感染は認められなかった(S. Dee)。
3.空気感染に影響を及ぼす要因のランキングは、@風向き、A相対湿度(1日中高い)、B紫外線指数、C相対湿度(日中平均)(S. Dee)。
4.95%DOPフィルターの寿命について。プレフィルターは6ヶ月毎に取り替える。 DOPフィルターの寿命は今のところ定かではないが、豚舎内に静止圧計を設置してモニターし、取替え時期を検討する(S. Pohl)。
以上
VFC 野津手 麻貴子
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※クライアント様専用ページに資料(PDF)があります。